手段先行と目的追求の働き方

3つの切り口

手段先行と目的追求を3つの切り口「初動」「課題発生時」「関連する動きへの意識」で見ていきたいと思います。

初動

新たな業務をする際に何から始めるかを考えます。 手段先行の方は「何をするか」から始まります。まず自分が何をするのかが真っ先に頭に浮かびます。対して目的追求の方は「なぜするか」から始まります。言い換えると与えられる業務の背景に意識がいきます。話は脱線しますが、戦争をする際にはまず相手国の文化・言語を理解するというのを本で読んだことがあります。またデザインなどで常に言われるのはコンセプトの重要性です。何れにせよ真っ先に攻撃をすることもないし、筆を走らせたりCADに向かうことはないのです。
一方で背景から始めるには時間がかかります、それを許容してくれる環境かというのも問題となってきます。しかし初動は遅くともトータルで見れば時間がかからずに済むことが多いです。

問題発生時

問題が発生した場合や課題が想定される場合にどのようなアクションをとるでしょうか?「問題の理由を述べる」「再発防止を述べる」「できない理由を述べる」これらが真っ先にくる方は手段先行の方の考え方です。目的追求の方が真っ先に頭に浮かぶのは「で、どうするか?」です。先に述べた「問題の理由」「再発防止」も必要なことですが、まずは目的達成への影響に意識がいきます。

関連する動きへの意識

手段先行の方は関連する動きへの意識が弱いため、そもそも関連する動きの存在すら見えていないことがほとんどです。対して目的追求の方は目的に関連する項目の全容に意識があります。目的達成のための全体像が見えて、その中で割り振られた一部と捉えるのです。そのため、関連する動きに変化があればそれに対応する必要もあり、場合によっては手段が変わることもあります。

まとめ

今回は3つの切り口で目的と手段の違いを見てきました。現時点で考えた切り口なため、他にもあれば追加していこうかと思います。
自分の仕事にあてはめて目的と手段が混同していないか見ていただければと思います。
また、目的と手段の混同を避けるためにもう一つの考えは「目的によって手段は変わる、手段によって目的は変わらない」です。何か変化が生じた際にどこを起点に変わっているのか?前回の記事でも書いた目的手段の階層の意識も含めて考えてみると良いかと思います。

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